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クロスの貼り方が気になる!継ぎ目が目立つ理由と補修方法

21.12.21

壁の仕上げ材として、よく使われるのがクロス(壁紙)です。
クロスは、通常90㎝幅の細長い形で、隙間なく貼り付けていきます。
このため、クロスには継ぎ目がありますが、通常であればほとんど目立ちません。

ですが中には、継ぎ目が気になるほど目立つ場合もあるようです。
このクロスの継ぎ目が目立つ理由や、補修方法について解説します。クロスの貼り方が気になる!継ぎ目が目立つ理由と補修方法

クロスの継ぎ目が目立つ理由

クロスの継ぎ目が目立ってしまう理由は、いくつかあります。

・クロスが収縮するため
・素材によるもの
・職人の技術力の問題
・下地の問題

これらについて、具体的な理由を解説します。

クロスが収縮するため

クロスは、もともと壁紙と呼ばれる通り、素材に紙が使われています。
紙は湿度によって伸縮します。
クロスを貼るときには、裏に糊を付けて貼り付けていきますが、時間の経過により糊が乾くと湿度が下がります。

貼り付けた時点では、ぴったりだったクロスですが、乾燥により収縮するため、継ぎ目が目立つようになるのです。
通常であれば、この収縮も計算に入れてクロスを貼っていきますが、経験が浅い職人だと、収縮を計算せずに貼ってしまうことがあります。

また、計算よりも収縮が起こった場合も、クロスの継ぎ目が目立つようになります。

素材によるもの

クロスには、さまざまなデザインがあります。
また表面にも、さまざまな素材が使われています。
このようなデザインや素材によっても、継ぎ目が目立つことがあるのです。

例えば、凹凸があるタイプのクロスは、継ぎ目が目立ちにくくなりますが、凹凸がないタイプは継ぎ目が目立つのです。
クロス自体が薄いものも、比較的継ぎ目が目立ちます。

職人の技術力の問題

クロスを貼る職人の技術力によっても、継ぎ目が目立つことがあります。
クロスの収縮が、どの程度起こるのかも、技術力が高い職人であれば熟知しているので、乾燥しても必要以上に継ぎ目が目立つことはありません。

また、クロスを貼るときには、隣のクロスを少し重ねて貼り、カッターで切り取り重なった部分を除去するジョイント作業を実施します。

ジョイントの際、カッターの力加減を誤るとカッターが下地にまで食い込んでしまいます。
下地にカッターが食い込むことで、クロスの糊が乾いたときに下地が開いてしまい継ぎ目が目立ってしまいます。
下地も傷付いてしまいます。

下地の問題

クロスは、通常下地の上に貼りますが、下地も繋ぎ合わせて作られています。
この下地の継ぎ目とクロスの継ぎ目が、同じ位置に来ないように施工する必要があります。
下地は、振動などにより微妙に動くことがありますが、この動きに合わせてクロスの継ぎ目も動き、目立つようになるのです。

構造上どうしても下地の継ぎ目にクロスの継ぎ目が来る場合には、シーラー処理を施します。
ですが、シーラー処理をしていなかったり、不十分だったりすることで、クロスの継ぎ目が目立つようになるのです。

継ぎ目を補修する方法

継ぎ目の補修方法は、継ぎ目の状態によっても異なります。
いくつかのパターンごとに、補修方法を解説します。

クロスに隙間がある場合

クロスとクロスの継ぎ目に隙間がある場合は、シール剤で補修します。
シール剤が、クロスの他の部分に付着すると、汚れの原因になりますので、下処理が必要です。

隙間に付着している古い糊や汚れを、塗れたウエスできれいに取り除く。
シール剤のはみ出しを防ぐため、隙間の両端にマスキングテープを貼っておく。
隙間にシール剤を充填しヘラなどを使い均す。
マスキングテープを外す。
周囲に付いたシール剤を、塗れたウエスできれいに取り除く。

クロスが剥がれている場合

糊付けが甘く、継ぎ目部分のクロスが剥がれている場合には、クロス専用の糊を使い補修します。
糊の他に、ローラーやウエス、シール剤などを用意しましょう。

1)剥がれたクロスの裏面に付いた古い糊や汚れを、塗れたウエスを使いきれいに取り除く。
2)濡れたクロスを乾かし、クロス専用のよりを均等に塗布する。
3)補修箇所をしっかりと下地に貼り付け、継ぎ目部分をきれいに整え、しばらく手押さえる。
4)補修した部分は、ローラーを使って圧着させる。
5)はみ出た糊を、濡らしたウエスで取り除く。
6)クロスが完全に接着できたら、隙間にシール剤を充填し、よく乾かす。
シール剤は「クロスに隙間がある場合」を参考にして、充填してください。

継ぎ目が変色している場合

クロスの継ぎ目が変色する原因は、施工の際に、はみ出た糊をしっかり取り除かないことがほとんどです。
古い糊が汚れを付着させ、汚れとして見えるようになったものでしょう。

継ぎ目を濡らしたウエスなどで、丁寧にふき取ることで、汚れが落ちることがほとんどです。
この方法で汚れが落ちない場合は、原因が糊ではなく、下地にある可能性が出てきます。
下地が原因の場合は、簡単なクロスの張り替えや下地処理のやりなおしが必要です。

まとめ

継ぎ目の補修は、簡単にできるものと、張り替えが必要なものがあります。
簡単にできるといっても、不慣れな方が実施すると、余計に継ぎ目が目立つようになることもあります。

また、クロスの張り替えは、継ぎ目処理をしっかりとしなければならず、慣れない方には難しいでしょう。
目立つ継ぎ目をきれいに補修したい、クロスを張り替えたいといった場合は、ぜひ当社にご相談ください。