24.08.15
古くなった襖を見て、そろそろ貼り替えの時期かなと感じたことはありませんか?実は、襖の貼り替えはDIYで簡単にできる作業です。
この記事では、襖の種類や必要な道具から具体的な貼り替え手順まで、初めての方でもわかりやすく解説します。
自分で襖を貼り替えて、和室をリフレッシュしてみましょう。
襖の貼り替えは、少しの手間とコツさえ覚えれば、DIYで十分に行える作業です。
まずは、襖の貼り替えを考えるタイミングや、襖自体の種類について理解しておきましょう。
襖を貼り替えるタイミングは、襖紙が破れたり、汚れが目立つようになったときが一般的です。
また、日焼けや湿気による変色が見られる場合も、貼り替えのサインです。
定期的なメンテナンスとして、数年に一度の貼り替えを検討すると良いでしょう。
襖は、その構造や材料によっていくつかの種類に分かれています。
ここでは、本襖・戸襖・チップボール襖・段ボール襖の4つについて詳しく説明します。
1. 本襖(ほんふすま)
本襖は、伝統的な構造を持つ最も本格的な襖です。
畳のように、稲わらや藁を材料とした「畳床」に似た構造を持ち、その上に複数の和紙を貼り重ね、最終的に襖紙を貼ります。
2. 戸襖(とふすま)
戸襖は、主に住宅の建具として使用される襖で、しっかりとした木枠に襖紙を貼り付けたものです。
和室だけでなく、洋室との仕切りにも使用されることが多いです。
3. チップボール襖(ちっぷぼーるふすま)
チップボール襖は、芯材に木材のチップ(木くず)を圧縮して作られたボードを使用した襖です。
本襖や戸襖に比べて軽量で扱いやすく、強度があるのが特徴です。
4. 段ボール襖(だんぼーるふすま)
段ボール襖は、芯材に段ボールを使用した最も軽量な襖です。
低価格で製造できるため、賃貸住宅やコストを抑えたい場合に多く使用されます。
襖紙の選択肢は豊富で、異なるデザインや素材の中から選ぶことができます。
和紙やビニールクロス、洋紙など、多様な素材が提供されており、それぞれに耐久性や仕上がりが異なります。
和紙製の襖紙は、日本特有の風合いを持ち、自然な光沢と耐久性がありますが、値段が高めなことが多いです。
一方、ビニールクロス製は比較的安価で、汚れに強くメンテナンスが容易です。
また、洋紙は色や模様が豊富で、部屋のインテリアにアクセントを加えたい場合に適しています。
選ぶ際には、部屋の用途や家族構成を考慮した上で、自分に合った襖紙を見つけることがポイントです。
貼り替えを成功させるためには、事前に必要な道具を揃え、しっかりと準備をしておくことが重要です。
襖の貼り替えに必要な道具は以下の通りです。
・襖紙:貼り替える際に使用する新しい襖紙。
・定規:襖紙を正確にカットするために使用します。
・カッターナイフ:襖紙を切るために使用します。
切れ味の良いものを用意しましょう。
・のり(でんぷん糊):襖紙を貼り付けるための糊です。
専用ののりが販売されています。
・刷毛またはローラー:のりを均一に塗るために使用します。
・スプレーボトル:水を吹きかけるために使用します。
襖紙の伸縮を調整する際に役立ちます。
・タオル:余分なのりや水分を拭き取るために使用します。
襖紙を選ぶ際には、デザインと機能性の両方を考慮することが大切です。
まず、部屋のインテリアに合ったデザインを選ぶことで、空間の調和が図られます。
また、耐久性やメンテナンスのしやすさについても重要です。
特に、家庭内にペットや小さなお子様がいる場合は、汚れに強いビニールクロスなどが適しています。
購入時には実際の色味を確認したり、サンプルを手に入れたりすることもおすすめです。
さらに、必要な襖紙のサイズを事前に測定し、適切な量を購入することで無駄を省くことができます。
襖を貼り替える前に、まずは襖を取り外します。
取り外す際には、襖を傷つけないように注意しましょう。
取り外した後は、襖紙を貼りやすいように平らな場所に置いて作業を進めることをお勧めします。
襖の貼り替えは、いくつかの手順を踏んで行います。
それぞれの手順をしっかりと理解して、スムーズに作業を進めましょう。
まず最初に、古い襖紙を取り外します。
襖の縁を丁寧に剥がし、全体をゆっくりと引っ張りながら取り外します。
剥がしにくい部分は、少し水を吹きかけると剥がしやすくなります。
取り外しが完了したら、襖表面の糊残りやホコリを取り除き、下地を整えます。
古い襖紙を取り外した後は、下地を整えます。
襖の下地に傷やへこみがある場合は、修理が必要です。
軽い傷はパテで埋め、表面を平らにします。
修理が完了したら、全体を軽くサンドペーパーで整え、ホコリを拭き取ります。
下地処理がしっかりできていないと、新しい襖紙が綺麗に貼れないので、丁寧に行いましょう。
新しい襖紙を貼り付ける手順は次の通りです。
・のりを塗る:襖の表面に均一にのりを塗ります。
のりが多すぎるとシワができる原因になるので、適量を意識しましょう。
・襖紙を貼る:襖紙を上から少しずつ貼り付けていきます。
中央から外側に向かって押さえながら貼り、シワや気泡が入らないようにします。
・端をカットする:襖紙が乾いたら、余分な部分をカッターナイフで切り取ります。
縁に沿って慎重にカットしましょう。
襖紙を綺麗に仕上げるためには、以下のポイントに注意してください。
・シワや気泡を防ぐ:貼り付ける際は、中央から外側に向かって空気を押し出すようにすると、シワや気泡が入りにくくなります。
・襖紙が乾く前に整える:襖紙が完全に乾く前に、シワやたるみがないかを確認し、調整します。
・乾燥時の温度・湿度管理:貼り終えた襖紙は、乾燥する際の温度と湿度に気をつけましょう。
急激な温度変化や湿度が高すぎると、紙が伸縮してシワができることがあります。
襖の貼り替えはDIYで取り組むことによって、個性的で魅力的な空間を実現することができます。
必要な道具と材料を揃え、手順を守ることが成功の鍵です。
もし困難を感じた場合は、専門業者の力を借りるという選択肢も考慮すると良いでしょう。
襖の貼り替えを通して部屋全体の印象を刷新し、新たなライフスタイルを楽しむことができます。