22.07.22
フローリングに皮脂汚れがつくのを防いだり、素足への負担を減らしたり、防寒のために履いたりするスリッパ。
しかし、その裏には汚れがたくさんついているのをご存じでしょうか。
毎日きちんと掃除をしているご家庭でも、スリッパ自体の汚れを落としていない場合、裏が黒ずんでしまっているのではないでしょうか。
ここでは、スリッパ裏が汚れる原因や、スリッパのお手入れ方法などを紹介するので参考にしてください。
毎日掃除機をかけたり、フローリングワイパーで掃除をしたりしているのに、なぜスリッパの裏が汚れてしまうのか、疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、残念ながら毎日掃除をしていても、床にはいろいろな汚れがついているのです。
床の汚れは以下のものが挙げられます。
・皮脂やフケ
・ホコリ
・食べこぼし
・外から入ってきた土埃
・調理で使った油
皮脂やフケ、ホコリは掃除機やフローリングワイパーで取り除くことができます。
しかし、目に見えない食べこぼしや油、土埃などは取り切れません。
また、油汚れの部分にホコリや皮脂がついている場合も、掃除機などでは取り除けないので、そのまま汚れとして蓄積します。
家の床というのは、あらゆるタイプの汚れが付着していて、その上をスリッパで歩いているので、裏面はいつの間にか汚れてしまうのです。
スリッパの裏の汚れは簡単に落とせますが、落としたことがない場合は、どうすればいいか分からないかもしれません。
スリッパの裏は一般的にはビニール製ですが、商品によっては水を使えないものもあるので、素材別で落とす方法を紹介します。
ビニール製やゴム製のものは、メラミンスポンジや中性洗剤、アルコールスプレーを使って汚れを落としましょう。
メラミンスポンジを使う場合は、軽く水で濡らして汚れを擦ります。
中性洗剤やアルコールスプレーを使う場合は、洗剤を裏面に一拭きして、雑巾などで擦ってください。
滑り止めがついているものは、擦っただけでは細かい汚れが溝に溜まってしまうので、使い古しの歯ブラシなどで汚れを掻き取りましょう。
コットン素材などでできたスリッパは、メラミンスポンジや中性洗剤などでの拭き取りができません。
ただし、こういったスリッパは水洗い可能なものが多いので、「洗濯可」となっている場合は洗濯機で洗いましょう。
洗濯モードは、型崩れを防ぐために手洗いモードにして、さらに洗濯ネットに入れましょう。
後は普通に洗濯をして、脱水が終わったら風通しの良い場所に形を整えて干してください。
ルームシューズなどは、ポリエステルの素材が使われていることが多く、また底面に厚紙が入っている場合があるので、水を使って汚れを落とすのは厳禁です。
こういった素材の場合は、まずは掃除機で汚れをしっかり吸い取ります。
次に、バケツに水と中性洗剤を少量入れて、雑巾を浸して、硬く絞ったら裏面を拭きましょう。
何回か、擦っていれば汚れも落ちていきます。
スリッパの裏面をお手入れする頻度に決まりはありませんが、目安としては週に1回程度で良いでしょう。
もちろん、1週間経たなくても、汚れに気がついたら落とすのがベストです。
ただし、水洗いするタイプの場合、頻繁に洗いすぎると生地が傷んでしまうかもしれません。
また、いくら洗濯ネットに入れて手洗いモードで洗っても、型崩れしてしまいます。
そのため、夏場は2週間に1回程度、汗をかきづらい冬は1ヵ月に1回の頻度にしておきましょう。
裏面の汚れは落とすことができますが、スリッパが汚れるということは床も汚れているということです。
もし、2～3日で裏面が汚れてしまうのであれば、床掃除にも力を入れましょう。
前述したように、床にはホコリだけでなく油汚れや皮脂など、落ちにくい汚れが付着しています。
そのため、1～2日おきでもいいので、中性洗剤など油汚れを落とせる家庭用洗剤で拭き掃除をすることをおすすめします。
確実に汚れを落とすには雑巾がけがベストですが、仕事や育児で時間がないという方は、床に洗剤をスプレーして、フローリングワイパーで掃除するだけでも十分です。
しっかり床掃除をすれば、裏面の汚れ予防にもなりますし、清潔な環境で快適に過ごせます。
スリッパの裏は目につかないので、多少汚れていても気にならないかもしれません。
しかし、汚れたスリッパで歩き回ってしまうと、せっかく綺麗に床掃除をしても無駄になってしまいます。
スリッパの材質によっては、裏面の汚れをそのままにしておくとカビが生えてしまうこともあり、家中の床にカビ菌を付着させてしまう可能性もあります。
いずれにしても、毎日履くものなので、定期的に掃除をして清潔に保ちましょう。
