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プラスターボード(石膏ボード)とは?内装での使い方と注意点を解説

25.07.24

建物の内装工事でよく使われる「プラスターボード」。
住宅やオフィス、商業施設など、あらゆる建築物の壁や天井に使用されており、「石膏ボード」や「PB」とも呼ばれることがあります。

ただ、名前は聞いたことがあっても、「どんな特徴があるの?」「他の素材と何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、プラスターボードの基本的な特徴から、メリット・デメリット、使われる場面までをわかりやすく解説します。
リフォームや建築を検討中の方、建材の選定で迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

プラスターボード(石膏ボード)とは?内装での使い方と注意点を解説

プラスターボードとは何か?メリットとデメリットもくわしく解説

プラスターボードは、住宅やビルの内装に広く使われている建築材料です。
石膏を主成分にしたボード型の建材で、壁や天井の下地材として利用されています。

プラスターボードの基本概要

プラスターボードとは、石膏を主成分とした芯材を、特殊な紙で両面から覆った建築用パネルです。
英語では「gypsum board」とも呼ばれており、防火性や施工のしやすさが特徴です。
日本では石膏ボードとも呼ばれ、主に壁や天井の下地材として使われます。

軽量で加工しやすく、安定した品質が確保されているため、多くの現場で採用されています。
防音性や耐火性に優れている点も評価されています。

日本での普及率と用途

日本においてプラスターボードは、住宅やオフィス、学校、ホテルなどほとんどの建築物で使われているほど普及しています。
その普及率は非常に高く、特に新築はもちろんリフォーム現場でも定番の下地材です。

主な用途は、壁や天井の下地としての使用ですが、防火壁や耐火被覆材としての役割も果たしています。
また、住宅では部屋ごとの間仕切りから大型施設の空間分割まで、幅広く使われる汎用性の高さが特徴です。

主要なサイズと厚みの種類

プラスターボードにはさまざまなサイズや厚みが存在し、用途や設置場所に応じて選ばれます。

日本国内で一般的に流通しているサイズは910mm×1820mm(3尺×6尺)が標準的です。
厚みは9.5mm、12.5mm、15mmなどが多く、壁には9.5mmや12.5mm、天井にはより薄いものが使われることもあります。
加えて、防音性を重視する場合や耐火性強化が必要な場合は、より厚みのある特殊なボードが選ばれるのが一般的です。

プラスターボードのメリットを詳しく解説

プラスターボードは、その手軽な施工性やコストパフォーマンス、多様な仕上げへの対応力により、建築現場で幅広く支持されています。

ここでは、施工現場での利点や費用面での魅力、さらに異なるデザインへの適応力など、プラスターボードの具体的なメリットについて詳しく紹介します。

施工現場でのメリット

プラスターボードは軽量で加工がしやすく、現場での取り扱いが非常に容易です。
カッターやノコギリで簡単に切断でき、ネジやビスで簡単に固定できるため、工期の短縮や作業効率向上につながります。

また、標準的な寸法にカットされているため、ジョイント部分の処理もシンプルで、職人の経験値を問わず安定した施工が可能です。
これにより人件費や設置時のストレスが軽減できる点も施工現場で好まれる理由のひとつです。

コストパフォーマンス面での魅力

プラスターボードは、原材料である石膏が安定して供給でき、製造コストが比較的低いため、他の建材と比べて安価に導入できます。
また、施工が短時間で行えるため、総合的な工事費用を抑えることが可能です。

リフォームや新築の際でも、短い工期で済むことで人件費も節約できます。
機能性とコストのバランスが良く、大規模な建築物から住宅まで、さまざまなケースでコストパフォーマンスの高さが評価されています。

多様な仕上げに対応可能

プラスターボードは、そのまま塗装したり、壁紙やタイル、パネルなど多彩な仕上げ材を施工したりするのに適しています。
表面が平坦で均一なので、仕上げが美しく決まります。

また、加工性が高いため、部屋の形状やデザインに合わせたカスタマイズも容易に行えます。
住宅のリビングや寝室、商業施設のインテリアなど、さまざまな空間で求められる仕上がりに柔軟に対応できるのが大きな魅力です。

プラスターボードのデメリットと対処方法

プラスターボードは多くのメリットがありますが、一方で強度や耐水性といった点で課題も存在します。
ここでは、プラスターボードの弱点やその対処方法について詳しく解説し、安心して使うためのポイントを紹介します。

強度の限界とその課題

プラスターボードは軽量で加工しやすい反面、強度にはある程度の限界があります。
壁掛けテレビや重量物を直接取り付けると、ボード自体が割れたり凹んだりすることがあります。

また、衝撃にもやや弱いため、頻繁にものが当たる場所だと損傷が気になる場合があります。
対策としては、石膏ボードの裏に合板などの補強材を入れる、専用のアンカーや下地材を使うなど、用途に応じた補強が重要です。

耐水性の弱点と対策

標準的なプラスターボードは、水や湿気に弱いという特徴があります。
浴室やキッチン、洗面所などの湿度が高い場所では、表面が波打ったりカビが発生するリスクがあります。

こうした問題に対しては、防水性や耐水性を強化した「耐水石膏ボード」や「防カビ仕様」の製品を選ぶことが推奨されます。
また、シーリング処理や防水シートを併用することで、より長持ちさせる工夫も有効です。

まとめ

プラスターボードは、施工のしやすさやコストパフォーマンス、防火性といった多くのメリットから、住宅や商業施設など幅広い建築物に使用されている建材です。

一方で、湿気や衝撃に弱いといった注意点もあります。
用途や設置場所の特性に合わせて、適切に選び・施工することが重要です。
この記事を参考に、プラスターボードの特徴を理解し、後悔のない内装選びにお役立てください。